第34期 決算・運用状況のご報告

証券コード 8984

第34期決算・運用状況のご報告(資産運用報告)

自 2022年9月1日 >> 至 2023年2月28日

投資主のみなさまへ

  • 大和ハウスリート投資法人
    執行役員
    浅田利春
  • 大和ハウス・アセットマネジメント株式会社
    代表取締役社長
    土田耕一

 投資主の皆様には、平素より格別のご高配を賜りまして、厚く御礼申し上げます。

 さて、本投資法人の第34期(2023年2月期)の決算及び運用状況につきまして、ご報告いたします。

 当期の業績は、ポートフォリオの稼働が高水準で推移し、引き続き安定した賃貸事業収入を維持することができました。この結果、営業収益29,489百万円、営業利益12,740百万円、当期純利益11,123百万円、分配金総額13,105百万円(1口当たり5,649円)となりました。また、当期末の稼働率は99.7%となりました。

 日本経済は、新型コロナウイルス感染症拡大による社会経済活動の規制が緩和されつつあり、景気が持ち直していくことが期待されています。一方で、各国の中央銀行による利上げの本格化や世界的な景気後退リスク、資源価格の高騰等が、国内の金融市場に与える影響については注視する必要があると考えられます。

 不動産売買市場は、金利上昇によって不動産投資を手控える動きが広がったものの、優良な物流施設や賃貸住宅に対する国内外の不動産投資家の物件取得意欲は依然として根強く、優良物件の期待利回りは低水準で推移しています。また、将来の訪日客の回復を見据えたホテル等の売買も活発化することが考えられます。

 このような環境下、本投資法人は、翌期となる2023年3月にホテル1物件の取得(取得価格約31億円)、居住施設1物件の譲渡(譲渡価格約10億円)を実施しました。今後も、総合型REITとしての強みを活かした外部成長及び物件入替を戦略的に実施し、投資主価値の継続的な向上を目指してまいります。

 投資主の皆様におかれましては、今後とも変わらぬご支援を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。

決算ハイライト

分配金

  • 1口当たり分配金(注1)

    第34期
    5,649

    (2022年9月1日~2023年2月28日)
    ※分配金支払開始 2023年5月15日

  • 1口当たり予想分配金(注2)

    第35期
    5,600

    (2023年3月1日~2023年8月31日)

    第36期
    5,600

    (2023年9月1日~2024年2月29日)

  • 2023年2月期の1口当たり分配金には、利益超過分配として795円(そのうち出資の払戻はありません)を含んでいます。
  • 1口当たり予想分配金は、2023年4月18日現在における予想であり、実際の1口当たり分配金は変動する可能性があります。また、本予想は分配金の額を保証するものではありません。
    なお、1口当たり予想分配金には利益超過分配を含んでおり、2023年8月期には802円(そのうち出資の払戻はありません)、2024年2月期には850円(そのうち出資の払戻は41円)を見込んでいます。

1口当たり分配金の推移

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運用状況

  2022年8月期 2023年2月期
営業収益 29,368百万円 29,489百万円
営業利益 12,661百万円 12,740百万円
当期純利益 11,049百万円 11,123百万円
  • 資産規模
    (取得価格ベース)
    8,951 億円
  • 期末稼働率
    99.7
  • LTV
    (のれんを除く)
    44.9
  • 格付
    JCR : AA  (安定的)
    R&I : AA- (安定的)

ポートフォリオ
ハイライト

サマリー

  • 物件数
    230 物件
  • 資産規模
    (取得価格ベース)
    8,975 億円
  • 物流施設
    66 物件 4,701 億円
  • 居住施設
    129 物件 2,403 億円
  • 商業施設
    23 物件 1,232 億円
  • ホテル
    6 物件 222 億円
  • その他資産
    6 物件 416 億円

用途別

中核資産 95.4%

地域別

三大都市圏 76.9%

築年数別

10年未満 35.5%

資産規模(取得価格ベース)と期末稼働率の推移

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成長への取り組み

物件入替の概要(2023年3月)

  • スポンサーサポートを活用し、プライム立地である港区赤坂のホテルを取得しました
  • 名古屋市所在の小規模な居住施設を売却し、349百万円の売却益を計上する見込みです

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ポートフォリオの質の向上
  • 取得物件の「鑑定評価額」は、2023年2月28日時点です。
  • 取得物件の「NOI利回り」は、鑑定評価書における直接還元法の運営純収益(NOI)を取得価格で除して算出、また、「償却後NOI利回り」は、上記NOIから減価償却費(試算値)を控除した額を取得価格で除して算出しています。
  • 売却物件の「想定帳簿価格」は、売却日時点における想定帳簿価格を記載しています。
  • 売却物件の「NOI利回り」及び「償却後NOI利回り」は、2023年2月期実績のNOI及び償却後NOIを、それぞれ年換算した上で、売却価格で除して算出しています。

ESGへの取り組み

ESGに関する先進的な取り組み

  • J-REITとして初の外部評価・認証の取得や先進的なESGの取り組みを実践しています

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先進的な取り組み 外部評価・認証の取得
  • 時系列は、公表日を基準としています。

ESGトレンドを先取りする
取り組み①

  • 国内外の主要な外部評価獲得に加え、新しいESGテーマである人的資本に関する外部評価も獲得しています

CDP気候変動プログラム評価

  • 気候変動問題に対する取り組みと情報開示姿勢を評価します
    (世界的な環境情報開示システムを運営するCDPによる評価)
  • 2年連続で最高評価である「A」のスコアを取得し、
    気候変動「Aリスト」企業に認定されました
    (2022年 CDP気候変動プログラム評価)
  • 3年連続で最高評価の
    「サプライヤー・エンゲージメント・リーダー・ボード」
    J-REITで唯一選出されました
    (2022年 CDP サプライヤー・エンゲージメント評価)

ESGファイナンス・アワード・ジャパン

  • 環境課題に関する開示充実度を評価します
    (ESG 金融の普及・拡大に向けて、環境省により創設)
  • 開示充実度が一定の基準を満たしている企業として、
    J-REITで初めて、「環境サステナブル企業」に選出されました

健康経営優良法人認定制度(本資産運用会社)

  • 優良な健康経営を実践している法人を認定する制度です
    (経済産業省と日本健康会議が推進)
  • 「健康経営優良法人 2023(中小規模法人部門)」
    上位500法人である「ブライト500」に認定されました

ESGトレンドを先取りする
取り組み②

  • 気候変動から自然資本にテーマが拡がり、先取りした対応をしています

生物多様性に関するイニシアティブへJ-REITの資産運用会社として初めて参加

企業と生物多様性イニシアティブ(JBIB)
  • JBIB(ジェイビブ)は、「生物多様性の保全を目指して積極的に行動する企業のネットワーク」で、多様な企業が共同で研究を進めることにより、単独の企業活動のみでは成し遂げられない成果を生み出し、真に国内外の生物多様性の保全に貢献することを目指して活動を行っています
生物多様性のための30 by 30アライアンス
  • 30 by 30(サーティ・バイ・サーティ)は、2030年までに生物多様性の損失を食い止め、回復させる(ネイチャーポジティブ)というゴールに向け、2030年までに陸と海の30%以上を健全な生態系として効果的に保全しようとする目標です
  • 「生物多様性のための30 by 30アライアンス」は、この目標達成に向けた取り組みを進めていくために発足された有志連合です

本投資法人の保有物件において生物多様性に関する認証を取得

JHEP
  • JHEP(ジェイヘップ)は、生物多様性の保全への貢献度を、客観的・定量的に評価、認証し、可視化できる国内唯一の認証制度です
  • ロイヤルパークス豊洲は、「豊かな植栽による生物多様性の確保」「都市部の緑を繋ぐネットワークの構築」といったポイントが評価され「A」評価を取得しました
ABINC
  • ABINC(エイビンク)は、JBIBが開発した、いきもの共生事業所®推進ガイドラインに基づき、生物多様性に配慮した取り組みを評価、認証する制度です
  • ロイヤルパークス花小金井は、「樹林、草地、水辺が揃っている、比較的大きな樹木が生育しているなど、多様な環境が維持されている点」「レインガーデンが作られており雨水循環に配慮した取り組みがなされている点」といったポイントが評価されました

社会貢献に向けた取り組み

子ども食堂開催の場の提供(カスタリア目黒かむろ坂)

  • 集会室からパーティールームに改修したスペース(約65m²)を有効に利用する目的で、品川区社会福祉協議会と協議し、2022年12月から子ども食堂開催の場として提供しています
  • 子ども食堂は、地域の子どもや住民に安価で栄養のある食事とともに、利用者同士の温かい交流の場を提供する社会福祉活動の一環として実施しています
  • 地域の子どもや住民、及び子ども食堂の開催者の橋渡しをすることで、地域活動を支援しています

投資主インフォメーション

投資主の構成

  • 括弧内の比率は、小数第2位を四捨五入して記載しています。

資産運用会社の概要

名称 大和ハウス・アセットマネジメント株式会社
所在地 〒100-0014 東京都千代田区永田町二丁目4番8号 ニッセイ永田町ビル7階
設立 2004年9月1日
資本金 3億円
株主 大和ハウス工業株式会社 100%

投資主メモ

決算期日 毎年2月末日・8月末日
分配金支払確定基準日 毎年2月末日・8月末日
(分配金は支払確定基準日より3ヶ月以内にお支払いいたします。)
投資主総会 2年に1回以上開催
同議決権行使投資主確定日 規約第16条第1項に定める日
上場証券取引所 東京証券取引所(銘柄コード:8984)
公告掲載新聞 日本経済新聞
投資主名簿等管理人 〒100-8233 東京都千代田区丸の内一丁目4番1号
三井住友信託銀行株式会社
お問い合わせ先 〒168-0063 東京都杉並区和泉二丁目8番4号
三井住友信託銀行株式会社 証券代行部
TEL 0120-782-031(フリーダイヤル) 平日 午前9時~午後5時

投資主優待制度の廃止について

本投資法人は、ダイワロイヤルホテル及びロイトン札幌を対象ホテルとする投資主優待制度について、運営会社である大和リゾート株式会社の株式譲渡に伴い、2023年2月期より廃止することといたしました。
何卒ご理解を賜りますようお願い申し上げます。

詳細につきましては、本投資法人の2023年2月3日付プレスリリース「投資主優待制度の廃止に関するお知らせ」をご参照下さい。

住所等の変更手続きについて

住所、氏名等の変更は、お取引の証券会社等にお申し出下さい。なお、特別口座に記録されている投資口についてのお手続きは、三井住友信託銀行証券代行部へご連絡下さい。

分配金受取方法について

「分配金」は、「分配金領収証」をお近くのゆうちょ銀行及び出張所並びに郵便局(銀行代理業者)にお持ちいただくことでお受取いただけます。受取期間を過ぎた場合は、投資主名簿等管理人である三井住友信託銀行株式会社にお申し出下さい。
また、今後の分配金に関して、銀行振込のご指定の手続きをご希望の方はお取引の証券会社等へご連絡下さい。
なお、分配金は、規約の規定により支払開始の日から満3年を経過してもお受取がない場合は、以降お支払いができなくなりますので、お早めにお受取下さい。

分配金計算書について

分配金支払いの際に送付しています「分配金計算書」は、租税特別措置法の規定に基づく「支払通知書」を兼ねています。当書類は確定申告を行う際に、その資料としてご使用いただくことができます。ただし、株式数比例配分方式をご選択いただいている投資主様につきましては、源泉徴収税額の計算は証券会社等にて行われます。確定申告を行う際の添付資料につきましては、お取引の証券会社等にご確認をお願いします。なお、分配金領収証にて分配金をお受取の投資主様につきましても、「分配金計算書」を同封させていただいています。

投資口に関する「マイナンバー制度」のご案内

市区町村から通知されたマイナンバーは、投資口の税務関係のお手続きで必要となります。

投資口関係業務におけるマイナンバーの利用

法令に定められたとおり、支払調書には投資主様のマイナンバーを記載し、税務署へ提出いたします。投資主様から、お取引の証券会社等へマイナンバーをお届出いただく必要がございます。

【マイナンバーのお届出に関するお問い合わせ先】

  • 証券口座にて投資口を管理されている投資主様
    お取引の証券会社等までお問い合わせ下さい。
  • 証券会社とのお取引がない投資主様
    下記フリーダイヤルまでお問い合わせ下さい。

三井住友信託銀行株式会社 証券代行部 
TEL 0120-782-031

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