運営母体が
〝病院〟だからこそ、
密な医療連携と手厚いリハビリを実現
介護付き有料老人ホームを中心に、
首都圏で34施設を運営する株式会社明昭。
医療法人を母体に、
医療と介護が一体となった
切れ目のないケアを実現しています。
手厚いリハビリテーションや、ご入居者と
ご家族のニーズを細かく汲み取る仕組みに
迫ります。

施設長
戸﨑 文明

副施設長
佐野 亜紀子
医療法人を母体とする強み
まずは明昭の概要と特徴についてお聞かせください。
戸﨑
2002年に最初の介護付き有料老人ホーム「ハートランド明生苑」を東京都足立区で開苑し、現在は東京・埼玉・千葉県で、有料老人ホーム、サービス付き高齢者向け住宅、グループホームなど34施設を運営しています。
最大の特徴は、母体が医療法人社団苑田会であること。苑田会グループは苑田第一病院をはじめ13病院を運営し、内科・外科に加え、脳神経外科、整形外科、心臓血管外科など、高齢者医療に欠かせない診療科を幅広く備えています。弊社の各施設では、苑田会グループの病院と密に連携し、疾患により在宅介護が難しい方や医療依存度の高い方にも適切なケアを提供できる体制を整えています。
当苑は「温和丁寧」を指針に掲げ、ご入居者の気持ちや生活習慣、お身体の状態を尊重した心のこもったケアを大切にしています。


苑田会との強固な医療連携は、ご入居者にとってどのようなメリットがありますか?
戸﨑 まず、毎週1回の定期的な訪問診療が受けられることです。一般的には2週に1回の施設が多いのですが、当苑では「湖街ホスピタル」など近隣のグループ病院と連携し高い頻度で医師による診察を受けることが可能です。
定期的に服用されるお薬はもちろん、対応が必要な症状があればその都度、医師が処方を行います。処方箋が出ると、すぐに薬局に送付され、早ければ翌日にお薬が届く仕組みです。
万が一、施設内でお身体の状態が急変した緊急時にも、グループ病院で受入れが可能です。ご入居者がグループ病院を受診される際には、施設スタッフが追加費用なしで送迎や付き添いを行います。インフルエンザや新型コロナウイルスなど各種ワクチンの施設内接種にも対応しています。
医師の訪問診療がない日は、どのような医療体制を整えていますか?
戸﨑 看護師がご入居者の健康管理を行っており、バイタルチェックや容体の観察に加え、たん吸引、胃ろう、腸ろう、鼻腔経管栄養、中心静脈栄養、インスリン投与などの医療処置にも対応しています。
看護師の常駐は日中のみですが、夜間の医療行為が必須なご入居者に対しては、グループ病院からの訪問看護を利用することで、実質的に“24時間看護”を提供できる体制となっています。

ご家族にとっても心強い体制です。
戸﨑 そうですね。ご家族が面会のタイミングを訪問診療の日に合わせれば、医師と直接お話できますし、容体について詳しい説明を受けられますので、ご家族にとっての安心材料になると思います。
佐野 医療依存度が高い方は、受け入れが難しい施設も少なくありません。入居後に容体が悪化し、施設での対応が困難になるケースもあります。当苑では、そうした方やご家族から相談を受けることも多いのですが、入居が決まった際に「受け入れてもらえて本当に助かりました」と感謝の言葉をいただくことが何度もありました。
また、当苑では終末期医療や施設でのお看取りにも対応しています。ご家族から、「悔いのないお別れができました」といったお言葉をいただくたびに、私たちが果たす役割の大きさを深く感じます。

実現した〝リハビリに強い〟施設
そのほかの特徴についてもお聞かせください。
戸﨑 手厚いリハビリです。介護付き有料老人ホームは機能訓練指導員(リハビリ担当者)を1名以上配置する必要がありますが、当苑では、柔道整復師や民間のスポーツトレーナーなどリハビリ専門のスタッフが平日昼間5名常駐しています。
リハビリに注力されるのはなぜでしょう?
戸﨑
身体機能の衰えが生活意欲の低下につながらないよう、「目標」「活力」を持ち生活していただきたいと考えています。当社立ち上げ時に苑田会グループからリハビリスタッフ3名が施設長として派遣されたという歴史が背景にあるからかも知れません。「リハビリに強い施設」という方針が、その後施設が次々に立ち上がるなかでも変わることなく引き継がれています。
当苑では医療連携と並んで、リハビリを求めてご入居される方が非常に多いです。そのニーズに応えるため、リハビリを充実させることは欠かせません。
個別・集団リハビリとも週4回提供できる体制を整えており、これは他の有料老人ホームに比べても多い方だと思います。

リハビリにはどのようなメニューがありますか?
戸﨑 ご入居者のお身体の状態に合わせて専門スタッフがプランを立て、それに基づいてリハビリを進めていきます。例えば、体幹を鍛えて転倒を予防するロープ体操や、マシンを使って筋力アップをめざすパワーリハビリ、歩行訓練、血流を改善するホットパックなどをメインに行っています。日常生活の環境下でも例えば食事の際にきちんと着替えをするといった生活リハビリを大切にしています。
寝たきりの方には、スムーズな関節動作を促す関節可動域訓練で、筋肉や関節が硬くなるのを防ぐ拘縮予防などを中心としたリハビリを提供しています。入居時にご家族からは、「トイレは自力で行けるようになってほしい」など、具体的なご要望をいただきますが、実際にその希望がかなったケースも多く、リハビリを求めて他都県からご入居される方や、リハビリ病院から移ってこられる方も少なくありません。
魅力は施設内厨房と焼きたてパン
医療面以外には、どのような特色がありますか?
戸﨑 当苑は定員100名で、居室は個室94室、2人部屋3室の計97室を用意しています。デイサービスも併設し、広々とした空間でゆったり過ごせるのが施設の特徴です。周辺には緑が多く、屋上庭園を活用したアクティビティや外出にも力を入れています。年末には力士による「餅つき大会」もあります。

食事についても教えてください。
戸﨑 苑内1階にある自家厨房で、調理専門スタッフが毎日手作りしています。できたての温かい手料理を味わっていただけるのが当苑の自慢のひとつ。献立は栄養士が考え、旬の素材を使った飽きのこないメニューを提供しています。また、ご入居者の嗜好やお身体の状態に合わせて、きざみ食、ソフト食、糖尿病食など形態調整も可能で、体調の変化があり、急なメニュー変更が必要になった際にも臨機応変に対応できる体制を整えています。

佐野 朝食の「焼きたてパン」も当苑の自慢です。発酵から焼き上げまで、すべて厨房で行い、焼きたてをご提供しています。食事は生活の中での大きな楽しみのひとつです。皆さん食欲旺盛で、普段からほとんどの方が完食されます。「大盛りがいい」と希望される方がいるほどです。入居を検討されるご家族にとっても、自家厨房があることは安心材料のひとつになっていると感じます。

“選ばれる施設”であり続けるために
人材育成や職場環境についてお聞かせください。
戸﨑 人材育成の面でも苑田会と連携しており、病院の現場で働く理学療法士や作業療法士、言語聴覚士などの専門スタッフから、技術的な指導を受けられます。新入職者研修は月1回実施しているほか、介護福祉士をめざす職員への実務者研修なども行っており、キャリアパスに沿ってスタッフの成長を後押ししています。また施設の管理者は、グループ病院や近隣施設の役職者たちと2カ月に1回ミーティングを行い、その間に発生した問題や課題を共有し、対策を講じています。
佐野 私が心掛けているのは働きやすい職場づくりです。わからないことをその場で聞ける雰囲気づくりをし、普段から職員一人ひとりに気を配って何か思い悩んでいる様子があれば声を掛け、子育て中のスタッフに負担がかかりすぎないような勤務体制を工夫するなど、施設全体としてサポートします。ご入居者が居心地よく過ごしていただくためには、職員が働きやすい明るく楽しい職場でなければなりません。
物件をリートが保有することについて期待する効果を教えてください。
戸﨑 施設の運営に専念するため、建物の維持管理の点で計画的な修繕や更新を期待しています。
最後に今後の展望と、投資主の皆様へのメッセージをお願いします。
戸﨑 医療連携やお食事、リハビリについてはご入居者やご家族に安心を提供できていると感じています。「温和丁寧」なケアを施設全体に行き渡らせ、ご入居者やご家族のニーズにきめ細かく応えることで、一層魅力的な、選ばれる施設であり続けたいと思っています。
