証券コード 8975

投資主の皆さまへ

ご挨拶

いちごオフィスリート投資法人
執行役員

鍵山卓史(左)

いちごオフィスリート投資法人
執行役員

千葉恵介(右)

投資主の皆様には、平素より格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。
いちごオフィスリート投資法人(以下、「いちごオフィス」という。)は、第37期(2024年4月期)においても投資主価値の向上に資する各種施策を着実に実行しております。
当期の施策として、まず、「いちご大船ビル」(譲渡価格24億円)を譲渡し、譲渡益306百万円を獲得いたしました。譲渡益は、導管性の確保ができる101百万円を今後の成長投資のために内部留保させていただき、残りの全額を投資主の皆様に還元いたします。また、保有資産の価値向上の施策として、2023年11月に投資法人債を発行し、スポンサーサポートにより調達した心築(※)CAPEX資金(3.5億円)を6物件に投資することで、大規模な共用部リニューアル工事や付加価値の高いレイアウトオフィスを設置するなどの心築を実施いたしました。これにより、テナント満足度向上を図りながら従前賃料より高い賃料単価での新規テナント様の誘致や、既存テナント様の増額改定を実現させ、収益の増加と資産価値の向上を進めることができました。
こうした施策を推進した結果、いちごオフィスの2024年4月期の運用実績は、営業収益8,068百万円、営業利益4,094百万円、経常利益3,323百万円、当期純利益は3,323百万円を計上し、1口当たり分配金は期初予想比193円増(+9.6%)の2,199円となりました。
いちごオフィスでは、ポートフォリオ全体の中長期的なNOI成長を重視し、賃料水準、稼働率等も考慮のうえ、個別物件の競争力アップにつながる継続的な心築を推進してまいります。

なお、翌期(2024年10月期)に入り、戦略的な資産入替を実施しております。まず、「いちご九段二丁目ビル」(譲渡価格20億円)の譲渡を決定しており、譲渡益1,060百万円を獲得できる見通しです。さらに、スポンサーサポートを活用し、投資口価格の低下と希薄化による既存投資主様への影響を低減できる増資手法である第三者割当増資を実施し、スポンサーから資金調達を行いました。それらの資金により東京都心部ならびに福岡市中心部に所在する6物件(いちご秋葉原イーストビル・いちご博多明治通りビル・いちご博多祇園ビル・いちご天神ノースビル・いちご五反田ウエストビル・いちご大手町ノースビル、取得価格合計154億円)を取得し、資産規模拡大を図るとともに、いちごオフィスのポートフォリオの強化と成長余力の向上を図っております。

いちごオフィスでは、引き続き安定性の高いポートフォリオの構築や、ESGへの取り組みの推進を通じて、投資主価値の最大化に資する持続的成長を図ってまいる所存でございます。
引き続き変わらぬご支援を賜りますようお願い申し上げます。

  • 心築(しんちく)とは、いちごの不動産技術とノウハウを活用し、一つ一つの不動産に心を込めた丁寧な価値向上を図り、現存不動産に新しい価値を創造することをいい、日本における「100年不動産」の実現を目指しております。
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