第12期 決算・運用状況のご報告(資産運用報告)

ESG

ESGへの取組み

方針

本投資法人及び資産運用会社は、スポンサーであるカナディアン・ソーラー・プロジェクト株式会社とともに、地球環境に配慮しながら、地域における持続可能な経済社会の構築に寄与するため、再生可能エネルギーの発電設備等を主たる投資対象として運用しており、ESG理念における環境を主軸にしたビジネスを展開しております。
また、それのみならず運用業務において、社会・ガバナンスへの配慮を進めることがSRIを重視される国内外の投資家や運用機関においても大変重要であると認識しております。
資産運用会社は、本投資法人のIPO時から、我が国における再生可能エネルギーの導入拡大を通じた「地球環境への貢献」を進めて来ましたが、今後は、社会及びガバナンスの面においても「持続可能な社会の実現」及び「地域社会の活性化」等を通じて、社会的責任投資の機会を提供して行きたいと考えております。

UN PRIへの署名宣言、及び「国連責任投資原則に係るアプローチ」の策定

上場インフラファンドの資産運用会社として初めて2019年8月13日付で国連責任投資原則(UN PRI:United Nations supported Principles for Responsible Investment)に署名しました。
また、UN PRIへの署名後、2020年12月末にESGの基本ポリシーとして、「国連責任投資原則に係るアプローチ」を策定し、本投資法人のウェブサイトで開示しています。

Signatory of: PRI

ESGレポート

  • 本投資法人は設立以来、本資産運用会社とともにESGに配慮した運用を実践しています。2019年8月には国連責任投資原則に署名、2022年2月には気候関連財務情報開示タスクフォース提言への賛同を表明し、2023年2月にESGレポートを発行しました。
  • 本投資法人にとってESGに係る特に重要性の高い課題(マテリアリティ)を選定しました。今後の活動を通じマテリアリティ項目にかかるKPIの設定及び具体的施策を実施することで目標達成及びさらなる向上に向けた取り組みを推進します。
ESGレポート

上場インフラファンドとして初めて、TCFD提言に沿った開示を実施

TCFDとは、G20の要請を受け金融安定理事会(FSB)により設置した情報開示「気候関連財務情報タスクフォース(Task Force on Climate-related Financial Disclosures)であり、気候変動に関する情報開示に関して「ガバナンス」、「戦略」、「リスク管理」、「指標および目標」を推奨項目としていることから、本投資法人は2022年2月に開示を行っております。

欧州におけるサステナビリティ関連開示規則(SFDR)においてArticle 8に適合した開示を実施予定

  • 欧州におけるサステナビリティ関連開示規則(SFDR)はサステナブル投資の透明性向上を目的に、投資家にとってESG投資の判断をしやすい環境を整備するため、投資商品のグリーンウォッシュ(あたかも環境に配慮していると見せかけること)を防止するために策定しました。
  • 開示内容は、事業体でサステナビリティリスクについての方針等、金融商品でサステナビリティやESGを考慮した3分類のうち該当区分の要件を満たす情報です。本投資法人はSFDRにおいてESG開示要件を定めたArticle 8に適合した開示を行っております。

ESGに係る取組み(グリーンファイナンス)

グリーンファイナンス・フレームワークを改定し、2023年6月30日付でJCRから本グリーンファイナンス・フレームワークに対して最上位の評価であるGreen1(F)を取得しました。

E
Environment

太陽光パネル製造による環境負荷軽減

カナディアン・ソーラー・グループは、太陽光パネルの製造過程で生じる温室効果ガス及び工業用水等を減少させることにより、環境負荷軽減に注力。2017年から2022年にかけて、下記のように環境への負荷の軽減を実現していきます。

  • 温室効果ガス排出量(/MW)

    2017年

    153 トン

    - 20 %

    2022年

    123 トン

  • 工業用水の使用量削減(/MW)

    2017年

    2,249 トン

    - 67 %

    2022年

    750 トン

保有施設における環境に配慮した開発・運営(CS大山町発電所)

大山の豊かな環境を守りながら、慎重に開発された発電所

CS大山町発電所の所在する地域が自然林や野鳥等の動植物をはじめとした多様で豊かな生態環境で知られる地域に近いことから、オオタカ等の希少種に対する配慮のためにチェーンソーの使用を控えたり、フェンスを保護色に着色する等適切な開発を行いました。
27MWp規模の発電所は、約8,000世帯分に相当するクリーンな再生エネルギーである電力を提供することができます。

S
Social

カナディアン・ソーラーグループの地域とのかかわり

カナディアン・ソーラーグループの大分県速見郡日出町とのかかわり

CS日出町発電所及びCS日出町第二発電所が所在する日出町では、フランシスコ・ザビエルが通ったとされる景観美豊かな史跡コースをめぐるザビエルの道ウォーキング大会に協賛しており、2022年は本資産運用会社の社員が大会へ参加しました。

CS大山町発電所におけるカナディアン・ソーラーグループの地域とのかかわり

CS大山町発電所の竣工記念及び地域貢献の一環として、スポンサーは『自然とメガソーラーとの共存・大いなる挑戦』をコンセプトとして、大山カナディアン・ガーデンを造園し、大山町に寄贈しました。また、同町の日間神社改修や真福寺の白御影石の線香立ての寄贈も実施しました。

大山カナディアン・ガーデン。
雄大な大山をモチーフとしたオブジェを設置
日間神社を改修
真福寺へ白御影石の線香立てを寄贈

CS丸森町発電所における宮城県伊具郡丸森町へのお見舞い

スポンサー及び本資産運用会社では、2019年10月の台風19号により甚大な被害があった丸森町に対して見舞金を贈呈しました。

G
Governance

投資主の利益とスポンサーの利益の一体化

本投資法人は、投資主の利益とスポンサーの利益を一致させることで、投資主価値向上を目指しています。

第3回公募増資後のスポンサー保有口数と保有比率
65,672 (14.63%)