証券コード 3463

投資主の皆さまへ

ご挨拶

いちごホテルリート投資法人 執行役員

石井 絵梨子

投資主の皆様には、平素より格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。
さて、ここに2024年1月期(2023年8月1日~2024年1月31日)の運用状況と決算概況について、ご報告申し上げます。

当期におきましては、安定した国内の宿泊需要に加え、インバウンド旅行客の急激な増加といった好環境を背景に、本投資法人(以下「いちごホテル」)が保有するホテルにおいても、立地優位性や地域分散による効果が奏功し、宿泊需要をしっかりと享受することができ、前年同期を大幅に上回る実績となりました。

いちごホテルでは、ホテルマーケットの成長を見据え、2023年8月に増資を行い、5ホテル(コンフォートホテル大阪心斎橋(いちご心斎橋ビル)・HOTEL THE KNOT YOKOHAMA・クインテッサホテル伊勢志摩・クインテッサホテル大垣・THE KNOT SAPPORO、取得価格計150億円)をスポンサーより取得し、資産規模が547億円から698億円に成長いたしました。新規の5ホテルは、ビジネス・レジャー・インバウンドと、多様な宿泊需要を取り込むことが可能であり、本取得を通じて、資産規模の拡大、地域分散の進展に伴い、成長性や安定性がさらに向上するものと期待しております。また、今回新たにスポンサーがデザインするライフスタイルホテルである「THE KNOT」のホテルを2件取得し、従来より高単価をターゲットとするホテルが加わりました。さらに、増資手法については、投資口価格の低下と希薄化の影響を最小限に抑えることができる第三者割当増資によって資金調達を行い、取得資産、資金調達手法ともに投資主価値向上に資する取り組みになったと考えております。
さらに、サステナブル経営に向けた取り組みとして、当期末までの目標として掲げていた消費電力の100%再生可能エネルギー切り替えを達成いたしました。すでに再生可能エネルギーへの切り替えが完了している9ホテルに加え、その他の21ホテル分については、2023年12月にトラッキング付非化石証書を購入いたしました。また、新たに3ホテル(ホテルリブマックス日本橋箱崎・ホテルウィングインターナショナル神戸新長田駅前・ホテルサンシャイン宇都宮)にて建築物省エネルギー性能表示制度(BELS)の評価を取得いたしました。
以上のような取り組みにより、当期の決算は、営業収益2,282百万円、営業利益1,250百万円、経常利益975百万円、当期純利益974百万円を計上し、1口当たり分配金は2,976円(予想比+32.5%)となっております。

いちごホテルにおいても、今後期待される宿泊需要の成長を着実に取り込み、投資主価値の拡大に寄与できるものと考えております。また、投資主の皆様からのご信頼とご期待に応えられるよう、これまで培ってきたいちごの「心築」技術および強力な運用体制を活用し、安定性と成長性の双方に重点を置いたポートフォリオ運営を通じて、投資主価値の最大化を図ってまいります。
引き続き変わらぬご支援を賜りますようお願い申し上げます。